台湾(台北)の文化と建築
建物の耐用年数は100年として、現在老朽化している建物群の中には、日本が統治した1895年前後より以前の建物があちらこちらにある。統治50年間に、建てられた建物は現在主要官庁に使用されているものが多く歴史を感じさせる。その一方で戦後1945年より、復興され新しく建てられた物は建物周囲が整備され、すっきりしている印象だ。
人々の生活を考えた場合、一部の資産家以外は生活的に余裕がなく、老朽化した建物を改修しないまま使うしかないのだろう。人間臭さが感じられ、気分的に落ち着くのだろうか。
現在の台湾は、孫文の時代の人達と蒋介石と共産党との内戦で、敗れた蒋介石が台湾に紫禁城より宝物を持ってきて、故宮博物院を建設した。また中正紀念堂など色々な観光施設ができて、外国の人達が多く訪れている。日本人の中には中国料理が目的の人達も沢山いるだろう。
台湾の国民性か、建物、車、街路にPRの広告、旗が沢山あり日本と随分違うなと感じた。
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観光とビジネスを兼ねた「台北101」が建設され台北市内を見渡せる高所ができ、尚いっそうの市内観光に幅が出来た。「台北101」の紹介本より、建築的な内容では外観のイメージは竹の節をデザインしているとある。見に行った時には、東南アジアの花をイメージしているのか、記念の日なのか、タワーより花火があがっていた。
89階が展望台に成っているが、蒋介石の人生89年をデサインした中正記念堂の階段と関係があるかは不明。タワーの構造は16のコア柱で、階段、エレベーター、便所、PSが有り、外周部に8本の大きな柱があり水平力を受けているのだろうか。高さ1/3の下部はスカート状に下部が広がり安定している。87、88階中央に600tの制震装置がついており、タワー見学者が近くで見ることが出来る。89階以上は現在見る事が出来ない。
ニューヨークのエンパイヤ、シカゴのシアーズタワー、ボストンの高層ビル、イタリアのサンピエトロ、パリーのエッフェル塔等、高い所に上るのは都市計画の楽しみがある。
また昼間のほうがよく見えるが、今回は夜景を楽しんだ。少々曇っていたのは残念だったが。今後は東京スカイツリーに期待したい。
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